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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻6号

2002年06月発行

文献概要

今月の表紙

乳腺超音波[1]

著者: 永江学1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院超音波センター

ページ範囲:P.563 - P.563

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 【解説】図1は36歳女性の乳腺超音波像である.乳腺は肥厚し乳腺内に低エコー部が混在する像として認められる.また,この低エコー像の大きさはほぼ同じくらいである.本性例は豹紋状の乳腺症例である.乳腺症の好発年齢は35歳から50歳であり,閉経後には急激に減少する.注意点としては限局的なこの様な像を認めた時には,腫瘤を形成しない非浸潤性乳癌を念頭に置かなければならない.
 図2は36歳女性の乳腺超音波像である.乳腺内に内部無エコーで境界明瞭な腫瘤を認める.腫瘍の後方エコーの増強と外側陰影も認められる.嚢胞の症例である.組織学的には乳腺症の一部であり,大部分が乳管の拡張によるものである.嚢胞に対する超音波診断の信頼性は極めて高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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