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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻8号

2002年08月発行

文献概要

技術講座 生理

経胸壁エコー法による冠動脈描出法

著者: 水上尚子1

所属機関: 1鹿児島大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.731 - P.737

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新しい知見
 心エコー図法による冠動脈描出といえば,従来小児領域において川崎病の冠動脈瘤の描出や経食道エコー法による左冠動脈主幹部の形態観察が主であり,虚血性心疾患に関しては十分な情報が得られず,血管造影などの侵襲的な検査に頼るしかないのが現状であった.ところが近年超音波機器のデジタル化により格段に画像が向上した結果,高周波探触子を用い,経胸壁から左冠動脈近位部だけでなく中間部や遠位部の血流シグナルも描出できるようになった.このことにより冠動脈狭窄部位の直接描出や冠動脈バイパス術後の吻合部の評価,冠予備能の計測など,虚血性心疾患に対し多方向からの病態解析が経胸壁心エコー法で検討されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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