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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻8号

2002年08月発行

文献概要

トピックス

尿中ATP—新しい尿細管機能マーカー

著者: 中島基雄12 矢内充3 金子一成4 青柳一正5

所属機関: 1前:キッコーマン(株)研究本部研究推進部 2現:(財)千葉県産業振興センター東葛テクノプラザ 3日本大学医学部臨床病理学 4順天堂大学医学部小児科学 5筑波技術短期大学附属診療所

ページ範囲:P.787 - P.789

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■ATPとは
 ATP(adenosine triphosphate,アデノシン三リン酸)は分子量507の高エネルギーリン酸化合物で生体内における最も重要なエネルギー供給物質である.このATPは主に細胞内のミトコンドリア中で活発に行われている解糖系と好気的リン酸化とを経て1分子のグルコースから36分子供給される.ATPはいろいろなエネルギーを必要とする生体反応のほかに,各種蛋白質などのリン酸化にも使われる.腎臓特に尿細管において糸球体でろ過された有用物質を再吸収する機構に必要エネルギーを供給する.また生体内のナトリウム-カリウムバランスを調整するNa/KATPaseの基質としても重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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