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心筋梗塞の新ガイドライン—臨床検査について
著者: 立花栄三1 上松瀬勝男1
所属機関: 1駿河台日本大学病院循環器科
ページ範囲:P.789 - P.791
文献購入ページに移動■心筋梗塞の新ガイドライン
欧米ではEBM(evidenced based medicine:証拠に基づく医療)を基本にガイドラインを作成し,心筋梗塞症の診断・治療の指針としている.しかしながら,わが国では欧米のガイドラインを参考にすることはあったものの,わが国独自のガイドラインは作成されていなかった.こうした背景を基礎にわが国でも,年々増加する虚血性心疾患,特に心筋梗塞に対する診断・治療の質の向上と万人に公平な医療を提供するうえで必要不可欠のガイドラインの作成が望まれた.そこで今回厚生省医療技術評価総合研究事業の一環として,結成された専門家による研究班により,欧米の既存するガイドラインを軸に,わが国の地域性や医療システムを考慮した独自の心筋梗塞の新ガイドラインが作成された.
これらガイドラインには項目ごとに診断・治療指針のクラス分けがクラスⅠ〜Ⅲまでなされている1)(表1).こうしたガイドラインは,あくまで現在の医療水準からの作成であり,今後もその内容は見直され,変化していくものである.
欧米ではEBM(evidenced based medicine:証拠に基づく医療)を基本にガイドラインを作成し,心筋梗塞症の診断・治療の指針としている.しかしながら,わが国では欧米のガイドラインを参考にすることはあったものの,わが国独自のガイドラインは作成されていなかった.こうした背景を基礎にわが国でも,年々増加する虚血性心疾患,特に心筋梗塞に対する診断・治療の質の向上と万人に公平な医療を提供するうえで必要不可欠のガイドラインの作成が望まれた.そこで今回厚生省医療技術評価総合研究事業の一環として,結成された専門家による研究班により,欧米の既存するガイドラインを軸に,わが国の地域性や医療システムを考慮した独自の心筋梗塞の新ガイドラインが作成された.
これらガイドラインには項目ごとに診断・治療指針のクラス分けがクラスⅠ〜Ⅲまでなされている1)(表1).こうしたガイドラインは,あくまで現在の医療水準からの作成であり,今後もその内容は見直され,変化していくものである.
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