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病気のはなし
播種性血管内凝固症候群
著者: 岡嶋研二1
所属機関: 1熊本大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.802 - P.808
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播種性血管内凝固症候群(dissminated intravascular coagulation;DIC)では,微小血栓が形成されると考えられているが,実際に,血管内フィブリンの分解が抑制され,微小血栓が形成される場合は,重症感染症に合併するDICである.これを直接反映する検査は,可溶性フィブリン濃度定量で,2002年に臨床応用された.また,重症感染症の予後を改善する治療はこれまでに報告がなかったが,2001年にリコンビナント活性化プロテインCが,重症敗血症の予後を改善することが報告され,TNF-α産生と微小血栓形成の両方を抑制することが,重症感染症のDIC治療には重要であることが示された.
播種性血管内凝固症候群(dissminated intravascular coagulation;DIC)では,微小血栓が形成されると考えられているが,実際に,血管内フィブリンの分解が抑制され,微小血栓が形成される場合は,重症感染症に合併するDICである.これを直接反映する検査は,可溶性フィブリン濃度定量で,2002年に臨床応用された.また,重症感染症の予後を改善する治療はこれまでに報告がなかったが,2001年にリコンビナント活性化プロテインCが,重症敗血症の予後を改善することが報告され,TNF-α産生と微小血栓形成の両方を抑制することが,重症感染症のDIC治療には重要であることが示された.
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