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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻9号

2002年09月発行

技術講座 免疫

イムノクロマトグラフィ法によるHBs抗原検出

著者: 柴崎光衛1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院臨床検査部

ページ範囲:P.813 - P.819

文献概要

新しい知見
 イムノクロマトグラフィ法(immunochromatography assay;ICA)は,HBs抗原検査を含め感染症スクリーニング検査に広く利用されつつある.試料が毛細管現象により拡散移動しながら抗原-抗体反応を展開するICAは簡便性,迅速性,経済性(機器,特殊器具,光熱が不要)に優れており,緊急検査への適応とその臨床的有用性においても,高い評価が多く報告されている.免疫学的検査の分野でも迅速かつ高感度な測定法が求められており,最も迅速性に優れたICAには,今後EIAや化学発光法と同等な検出感度を有することも期待されている.現在,HBs抗原検出のためのICAは,オリゴヌクレオチドで捕捉する新しい方法も加え,6社の製品が国内で市販されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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