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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻9号

2002年09月発行

文献概要

技術講座 一般

精液検査とその臨床的意義

著者: 小倉啓司1

所属機関: 1浜松労災病院泌尿器科

ページ範囲:P.821 - P.825

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新しい知見
 精液検査は男性不妊症の診断あるいは治療効果判定を主な目的とした検査である.大別して,一般精液検査と精子機能検査の2つがあるが,精子機能検査は一般精液検査では評価できない授精能を調べるために行われる.最近の体外授精技術の進歩により従来挙児が望めなかった疾患〔クラインフェルター(Klinefelter)症候群など〕でも出産が報告されている.精液検査は,現時点では男性の妊孕性を最も評価しうる検査であるため,体外授精技術が広く行われるようになった現在その需要も以前に増して拡大してきている.また最近では,いわゆる内分泌攪乱物質(ダイオキシンなど)により男性の生殖能の低下が示唆されているが,これも精液検査によって評価されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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