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文献詳細

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検査と技術30巻9号

2002年09月発行

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心筋コントラストエコー法

著者: 伊藤浩1

所属機関: 1桜橋渡辺病院循環器内科

ページ範囲:P.841 - P.843

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■心筋コントラストエコー法とは
 心筋コントラストエコー法(myocardial contrast echocardiography;MCE)は冠微小循環に到達した微小気泡が超音波反射源となることにより,心筋エコー輝度の増強(心筋染影)として心筋血流を可視化する方法である.以前は冠動脈に留置したカテーテルから直接微小気泡を含むコントラスト剤を注入していたが,近年,超音波コントラスト造影剤,レボビストTM(田辺,シェーリング),が市販され,静脈投与しても心筋染影が得られるようになった.
 レボビストTMはガラクトースとパルミチン酸を999:1の割合で含む1バイアル2.5gの白色の粉末である.蒸留水に溶ける際にガラクトース結晶の間隙に含まれている空気が放出され平均直径1.2μmの微小気泡を形成する.このサイズの気泡は容易に肺循環を通過し左心室から心筋に到達する.レボビストTMはボーラス法あるいは(ボーラス法+)持続注入法で投与される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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