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気管支喘息
著者: 中山美奈1 星川久義1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院臨床検査部
ページ範囲:P.874 - P.874
文献購入ページに移動気管支喘息では,種々の刺激に対して気道の反応性が亢進し,Tリンパ球を中心として,Bリンパ球,肥満細胞,好酸球など多くの炎症細胞が関与する気道炎症の結果,気道平滑筋萎縮,粘膜浮腫あるいは剥離,気道内粘液過分泌により,広範な気道の狭窄を生じて呼吸困難となる.気管支喘息はアトピー型(アレルギー型),混合型,感染型と3型に分類され,アトピー型は,遺伝子的要因で起こり小児発症例に多く,感染型は後天的要因で起こり中年以降発症例に多い.混合型はもともとアトピー型の喘息であったものが,感染が誘発因子となって発症したもので,発症期は小児〜成人期が多いとされている.気道狭窄と呼吸困難は自然に,または治療により改善される.発作間歇時には,健常者と全く変わらない生活ができる.
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