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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻1号

2003年01月発行

技術講座 生化学

グリコアルブミンの測定

著者: 永峰康孝1

所属機関: 1徳島大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.11 - P.15

文献概要

新しい知見

 糖尿病患者のコントロールの指標としては,過去1~2か月間の中・長期的な血糖状態を反映するグリコヘモグロビン(glycohemoglobin;GHb)が広く用いられている.これに対して,より短期の指標としてはグリコアルブミン(glycated albmin;GA)が知られており,治療効果の確認や,GHbの値が異常になる場合に有用といわれている.GAは,従来,HPLC(high-performance liquid chromatography,高速液体クロマトグラフィ)法で測定されていたが,専用装置と長い測定時間を要するため,汎用機器で測定可能な測定法が望まれていた.今回,GAに特異的に反応するプロテアーゼおよびケトアミンオキシダーゼを用いた,汎用機器で測定可能な酵素法が開発され,糖尿病診療前検査としての運用に期待が高まっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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