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技術講座 生化学
グリコアルブミンの測定
著者: 永峰康孝1
所属機関: 1徳島大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.11 - P.15
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糖尿病患者のコントロールの指標としては,過去1~2か月間の中・長期的な血糖状態を反映するグリコヘモグロビン(glycohemoglobin;GHb)が広く用いられている.これに対して,より短期の指標としてはグリコアルブミン(glycated albmin;GA)が知られており,治療効果の確認や,GHbの値が異常になる場合に有用といわれている.GAは,従来,HPLC(high-performance liquid chromatography,高速液体クロマトグラフィ)法で測定されていたが,専用装置と長い測定時間を要するため,汎用機器で測定可能な測定法が望まれていた.今回,GAに特異的に反応するプロテアーゼおよびケトアミンオキシダーゼを用いた,汎用機器で測定可能な酵素法が開発され,糖尿病診療前検査としての運用に期待が高まっている.
糖尿病患者のコントロールの指標としては,過去1~2か月間の中・長期的な血糖状態を反映するグリコヘモグロビン(glycohemoglobin;GHb)が広く用いられている.これに対して,より短期の指標としてはグリコアルブミン(glycated albmin;GA)が知られており,治療効果の確認や,GHbの値が異常になる場合に有用といわれている.GAは,従来,HPLC(high-performance liquid chromatography,高速液体クロマトグラフィ)法で測定されていたが,専用装置と長い測定時間を要するため,汎用機器で測定可能な測定法が望まれていた.今回,GAに特異的に反応するプロテアーゼおよびケトアミンオキシダーゼを用いた,汎用機器で測定可能な酵素法が開発され,糖尿病診療前検査としての運用に期待が高まっている.
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