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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻1号

2003年01月発行

オピニオン

病態解析の分離分析手法をどのように伝達するか

著者: 金光房江1

所属機関: 1倉敷中央病院臨床検査科

ページ範囲:P.16 - P.16

文献概要

 2002年4月から診療報酬が大幅に減額されました.薬価,医療材料と合わせて2.7%のダウンで,初めてのマイナス改定です.検体検査実施料は10~12%の引き下げで,前回の2000年の改定から引き続いての大きな下げ幅です. 生化学検査は 10%, 免疫化学的検査は 15%, 生理検査は 1%減点されました. まさに ”聖域なき切り下げ” です. このような現状に立って, 分離分析の意義と将来像はいかなるものなのでしょうか.

 さて,分離分析の主な手法としてはクロマトグラフィー法と電気泳動法があります.クロマトグラフィー法のうちイオン交換クロマトグラフィーは物質の表面荷電の違いにより蛋白質や酵素を分離します.ゲル濾過法はセファデックスなどの分子効果を利用して分子サイズの大きさから目的物質を分離します.HPLC(高速液体クロマトグラフィ)法はクレアチニンや尿酸のJSCC(日本臨床化学会)勧告実用標準法として,二次標準血清の標定や日常一般法の正確さの評価に用いられています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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