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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻1号

2003年01月発行

文献概要

Laboratory Practice 血液:骨髄塗抹標本の見かた

FAB分類 [1] WHO分類とFAB分類の比較

著者: 栗山一孝1 朝長万左男2

所属機関: 1長崎大学大学教育機能開発センター 2長崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設分子医療部門分子治療研究分野:原研内科

ページ範囲:P.30 - P.35

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はじめに

 骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome:MDS)と急性白血病の分類は,French American British(FAB)分類1~5) が世界共通に使用されてきた.FAB分類は,細胞形態学を基本とした臨床的分類法であるが,染色体・遺伝子変異の臨床的重要性が明らかになってくるにつれ,これらも組み込んだ分類法の必要性も高まってきた.世界保健機構(World Health Organization;WHO)は,1999年MDSを含む造血器・リンパ組織悪性腫瘍の分類法を発表した6,7).このWHO分類では,FAB分類に含まれない病型や特定の染色体・遺伝子変異を有する病型を取り上げた新たな包括的な分類法と位置づけられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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