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絵で見る免疫学 基礎編 37
リンパ球の表面マーカー(その4)―抑制T細胞(CD25+CD4+T細胞)
著者: 高木淳1 玉井一2
所属機関: 1ダイナボット㈱器機診断薬事業部営業学術 2栄光病院
ページ範囲:P.40 - P.41
文献購入ページに移動TH1とTH2 のバランス
CD4+ T 細胞は TH1 と TH2 に分けられる.TH1 はIL(interleukin)-2やIFN(interferon)-γなどを産生し,細胞性免疫系を活性化し,細胞内の病原体を殺すための反応や遅延型過敏反応やマクロファージを活性化し,さらに,臓器移植における拒絶反応や自己免疫疾患の病態形成に関与している.TH2はLI-4,5,6,10,13などを産生し,体液性免疫系を活性化し,B細胞の反応を亢進させる一方,IgE産生,好中球,マスト細胞の活性化などアレルギー反応を増強させ,さらにマクロファージの不活性化などを通じて遅延型過敏反応を抑制する.したがって,TH1とTH2は2つの重要な免疫系を支配している.
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