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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻1号

2003年01月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

姿勢を変えると出現するエコーフリースペース

著者: 岩崎信広1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院臨床検査技術部

ページ範囲:P.74 - P.75

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Q 姿勢を変えると出現するエコーフリースペース

腹部エコー検査中にモリソン窩(Mollison pouch),ダグラス窩(Douglas pouch)にエコーフリースペースを認めず仰臥して,肝臓と横隔膜との間にエコーフリースペースを描出する場合があります.フリーエアは(-)です.これはどのように理解すればよいでしょうか,教えてください.(下館市 S. K. 生)

A エコーフリーについて

 音響的に均一な組織で構成されている部位には音響インピーダンスの差がなく,エコーの反射や散乱が生じない.このため,こうした部位はエコーフリー(無エコー)として捉えられる.例えば胆嚢内腔(図1)や嚢胞,脈管内腔などがエコーフリーとなる.すなわち,液状成分などでエコーフリーを示す場合が多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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