icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻10号

2003年09月発行

文献概要

増刊号 包括医療と臨床検査 第2章 各論―疾患の診断治療のために最小限必要な検査

12.胃の悪性新生物

著者: 笹島雅彦1 瓜田純久1 三木一正1

所属機関: 1東邦大学医学部消化器内科学講座

ページ範囲:P.1026 - P.1032

文献購入ページに移動
外来初診から確定診断まで

 外来初診で胃悪性腫瘍(胃癌およびその他の非上皮性腫瘍)を疑う場合には,自覚症状を訴えての受診と,なんらかの一次スクリーニングを経て紹介される場合とがある.

1 . 胃悪性腫瘍の自覚症状,身体所見

 胃悪性腫瘍特有の自覚症状はなく,上腹部不快感,上腹部痛,食欲不振といった一般的な上腹部症状を主訴に受診することが多いが,早期癌では無症状のことも少なくない.進行癌症例では嘔吐,吐血,体重減少,タール便を呈することもあるが,これも胃悪性腫瘍に特異的なものではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?