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私の必要な検査/要らない検査
腫瘍マーカー検査―臨床医の立場から
著者: 大倉久直1
所属機関: 1茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター病院
ページ範囲:P.1223 - P.1226
文献購入ページに移動 腫瘍マーカーはがんの診療に重要な検査であるが,がん以外の病態でも増加し,進行がんでも基準値以下のことがあるなど,感度と特異度に限界がある.したがって,各マーカーの特性と限界を認識して,画像診断の補助として利用するのが原則である.経過追跡に利用する場合は,疾患の特性,病期と病態,治療内容などにより,必要な検査だけを適正な間隔で検査したい.また,腫瘍マーカーには,構造が類似のグループと,臨床的意義が類似した同類マーカーグループがある.シアリルルイスA,シアリルTn,ムチン抗原,急性相反応物質,絨毛胎盤抗原,前立腺関連抗原,サイトケラチンなどのグループでは,その特性と各マーカーの違いを知り無駄な重複を避けたい.
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