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技術講座 生理
TC-CFIおよびTCDの検査法
著者: 菅原和章1 中山愛子1 石川清子1 古井英介2 畑隆志3
所属機関: 1横浜市立脳血管医療センター医療サービス部検査科 2広南病院血管内脳神経外科 3横浜市立脳血管医療センター診療部神経内科
ページ範囲:P.1271 - P.1278
文献購入ページに移動従来「骨は超音波を透化しない組織」と信じられ,まして「“骨”と言う組織に囲まれた頭蓋内血管の血流を得ることは不可能である」とまでいわれていた1).
それが1982年のAaslidらの報告によって打ち破られ「頭蓋骨の薄く板間層のない部分から入射すれば,頭蓋内血管の血流が得られる」ということがわかった1).さらに古幡ら,土屋らによって二次元画像上にカラードプラで血管走行まで観察できるようになった.
これらは,一大ブレイクスルーであり,無侵襲に頭蓋内血管の状態を見ることができる.例えば頭蓋内血管の狭窄,脳血管の攣縮を容易に把握できるようになった.また,脳塞栓症における微小栓子が検出でき,心・血管系の手術中にモニタリングの1つとして使用されることもあり,術後脳塞栓症の発症予防にも寄与している.
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