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文献概要
検査じょうほう室 生化学:おさえておきたい生化学の知識
運動負荷による生体成分の変動
著者: 仁科甫啓1
所属機関: 1福井工業大学環境・生命未来工学科
ページ範囲:P.1310 - P.1312
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予防医学の立場から,健康増進が求められ,運動の必要性が論じられているが,過度の運動をするスポーツ選手では意外と高尿酸血症による痛風になりやすいとの報告がみられる.
スポーツ選手での高尿酸血症の成因についての報告は多数なされているが,それらの報告では運動負荷は自転車エルゴメータなどの定量的なものでなくて,一般的なスポーツを実施した前後での生体成分の変動考察にとどまり,測定項目も多くても2,3項目にとどまっている.その際採血は1回に3~5mlで被検者に大きな負担がかかっている.
そこでわれわれは25μl指頭血採血の導入,その微量採血に合わせた高感度微量測定法の開発や導入を意図した.
さらにわれわれは自転車エルゴメータによる定量的な高,中,低強度の運動負荷などの適切な条件の設定,一方で,現在までほとんどなされていなかった尿成分変動の解析も同時に行うことにした.
予防医学の立場から,健康増進が求められ,運動の必要性が論じられているが,過度の運動をするスポーツ選手では意外と高尿酸血症による痛風になりやすいとの報告がみられる.
スポーツ選手での高尿酸血症の成因についての報告は多数なされているが,それらの報告では運動負荷は自転車エルゴメータなどの定量的なものでなくて,一般的なスポーツを実施した前後での生体成分の変動考察にとどまり,測定項目も多くても2,3項目にとどまっている.その際採血は1回に3~5mlで被検者に大きな負担がかかっている.
そこでわれわれは25μl指頭血採血の導入,その微量採血に合わせた高感度微量測定法の開発や導入を意図した.
さらにわれわれは自転車エルゴメータによる定量的な高,中,低強度の運動負荷などの適切な条件の設定,一方で,現在までほとんどなされていなかった尿成分変動の解析も同時に行うことにした.
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