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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻12号

2003年11月発行

文献概要

私の必要な検査/要らない検査

血液検査―臨床医の立場から

著者: 渡辺清明1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.1319 - P.1322

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 はじめに

 血液学的検査は末梢血検査に始まり,かなり特殊性の高い遺伝子や染色体検査までを包括している.これらの血液検査は診断特異性が高く,多くの血液疾患の診断に有用である.特に各種貧血や白血病などの造血器腫瘍の診断は,血液検査の基本検査から特殊検査までを駆使してなされている.

 一般に臨床的に重要な血液学的検査といえば,頻用されている末梢血検査と凝固検査である.従来これらの基本的血液検査は多くは必要とされ,不必要な検査は非常に少ないとされている.しかし,昨今は無駄な検査をできるだけやめて有用度の高い検査を大切にしないと,例えば包括医療の中では試薬や人件費の無駄であるとされてしまう.また,無駄な検査をなくしていかないと,効率的診断もできなくなるし,新しい検査の保険制度上導入からも困難となる.

 本稿では個人的意見ではあるが,基本的な血液検査についてその必要性を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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