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文献概要
けんさアラカルト
血清可溶性トランスフェリン受容体の測定
著者: 宮野章1
所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター検査科
ページ範囲:P.1326 - P.1327
文献購入ページに移動 トランスフェリン受容体は血清中の鉄輸送蛋白であるトランスフェリンと結合し細胞内への鉄の取り込みに必須の膜蛋白であるといわれているが1),一部は血清中に遊離する.その大部分は赤血球造血の中心である赤芽球より遊離し,赤芽球造血の総量を知るうえで血清可溶性トランスフェリン受容体(sTfR:soluble transferrin receptor)濃度が臨床的に有用である.
検査法
現在までに,RIA(radioimmunoassay,放射免疫測定法),ELISA(enzyme-linked immunosorbent assay,酵素免疫測定法),Latex凝集法など免疫学的な測定法の報告が多数あり,海外においては数社から測定キットが販売されている.しかし,主な報告の健康成人の平均値は0.25~5.63mg/lと大きな差がみられる2).この原因は,主に標準物質の由来,性状の違いによる.今後,国際的標準化が望まれる.
検査法
現在までに,RIA(radioimmunoassay,放射免疫測定法),ELISA(enzyme-linked immunosorbent assay,酵素免疫測定法),Latex凝集法など免疫学的な測定法の報告が多数あり,海外においては数社から測定キットが販売されている.しかし,主な報告の健康成人の平均値は0.25~5.63mg/lと大きな差がみられる2).この原因は,主に標準物質の由来,性状の違いによる.今後,国際的標準化が望まれる.
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