icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻13号

2003年12月発行

文献概要

技術講座 病理

呼吸器における神経内分泌腫瘍の鑑別

著者: 小松彦太郎1

所属機関: 1国立療養所東京病院

ページ範囲:P.1357 - P.1362

文献購入ページに移動
新しい知見

 大細胞神経内分泌癌(large cell neuroendocrine carcinoma;LCNEC)は,1991年Travisらにより提唱され,1999年WHOの肺癌組織分類に大細胞癌の一亜型として新しく加えられた神経内分泌分化〔neuroendocrine(NE)differentiation〕を持つ腫瘍である.呼吸器における神経内分泌腫瘍(neuroendocrine carcinoma;NEC)には,定型的カルチノイド(typical carcinoid;TC),非定型的カルチノイド(atypical carcinoid;AC),小細胞癌(small cell carcinoma;SCLC)が以前から知られている.LCNECの腫瘍細胞はSCLCよりやや大型で,核分裂像はACより多く見られ,予後はACとSCLCの中間で,肺癌のうちでは高悪性度の腫瘍である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?