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技術講座 病理
呼吸器における神経内分泌腫瘍の鑑別
著者: 小松彦太郎1
所属機関: 1国立療養所東京病院
ページ範囲:P.1357 - P.1362
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大細胞神経内分泌癌(large cell neuroendocrine carcinoma;LCNEC)は,1991年Travisらにより提唱され,1999年WHOの肺癌組織分類に大細胞癌の一亜型として新しく加えられた神経内分泌分化〔neuroendocrine(NE)differentiation〕を持つ腫瘍である.呼吸器における神経内分泌腫瘍(neuroendocrine carcinoma;NEC)には,定型的カルチノイド(typical carcinoid;TC),非定型的カルチノイド(atypical carcinoid;AC),小細胞癌(small cell carcinoma;SCLC)が以前から知られている.LCNECの腫瘍細胞はSCLCよりやや大型で,核分裂像はACより多く見られ,予後はACとSCLCの中間で,肺癌のうちでは高悪性度の腫瘍である.
大細胞神経内分泌癌(large cell neuroendocrine carcinoma;LCNEC)は,1991年Travisらにより提唱され,1999年WHOの肺癌組織分類に大細胞癌の一亜型として新しく加えられた神経内分泌分化〔neuroendocrine(NE)differentiation〕を持つ腫瘍である.呼吸器における神経内分泌腫瘍(neuroendocrine carcinoma;NEC)には,定型的カルチノイド(typical carcinoid;TC),非定型的カルチノイド(atypical carcinoid;AC),小細胞癌(small cell carcinoma;SCLC)が以前から知られている.LCNECの腫瘍細胞はSCLCよりやや大型で,核分裂像はACより多く見られ,予後はACとSCLCの中間で,肺癌のうちでは高悪性度の腫瘍である.
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