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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻13号

2003年12月発行

文献概要

技術講座 微生物

抗酸菌染色の精度管理

著者: 大塚喜人1

所属機関: 1社会保険中央総合病院臨床検査部・感染制御チーム

ページ範囲:P.1363 - P.1366

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新しい知見

新指針の塗抹検査

 抗酸菌塗抹検査は簡便・迅速・安価な方法である.わが国では,これまで検査材料の直接塗抹法が採用されていた.しかし,欧米では集菌塗抹法が一般的になりつつある.これに倣って改訂された新結核検査指針においては,検査の精度を保つために集菌塗抹法が推奨された.同時に,これまで検出菌量を半定量的にガフキー号数(Gaffky scale)表記によって報告を行ってきたが,集菌することで定量性がなくなったことから,簡便な-,±,1+,2+,3+の表記法に変更された.しかし,臨床側の強い要望で,まだまだガフキー号数表記を行っている施設は少なくないのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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