文献詳細
文献概要
技術講座 微生物
抗酸菌染色の精度管理
著者: 大塚喜人1
所属機関: 1社会保険中央総合病院臨床検査部・感染制御チーム
ページ範囲:P.1363 - P.1366
文献購入ページに移動新しい知見
新指針の塗抹検査
抗酸菌塗抹検査は簡便・迅速・安価な方法である.わが国では,これまで検査材料の直接塗抹法が採用されていた.しかし,欧米では集菌塗抹法が一般的になりつつある.これに倣って改訂された新結核検査指針においては,検査の精度を保つために集菌塗抹法が推奨された.同時に,これまで検出菌量を半定量的にガフキー号数(Gaffky scale)表記によって報告を行ってきたが,集菌することで定量性がなくなったことから,簡便な-,±,1+,2+,3+の表記法に変更された.しかし,臨床側の強い要望で,まだまだガフキー号数表記を行っている施設は少なくないのが現状である.
新指針の塗抹検査
抗酸菌塗抹検査は簡便・迅速・安価な方法である.わが国では,これまで検査材料の直接塗抹法が採用されていた.しかし,欧米では集菌塗抹法が一般的になりつつある.これに倣って改訂された新結核検査指針においては,検査の精度を保つために集菌塗抹法が推奨された.同時に,これまで検出菌量を半定量的にガフキー号数(Gaffky scale)表記によって報告を行ってきたが,集菌することで定量性がなくなったことから,簡便な-,±,1+,2+,3+の表記法に変更された.しかし,臨床側の強い要望で,まだまだガフキー号数表記を行っている施設は少なくないのが現状である.
掲載誌情報