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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻13号

2003年12月発行

文献概要

臨床検査フロンティア 検査技術を生かせる新しい職種

心臓リハビリテーション指導士

著者: 田嶋明彦1

所属機関: 1㈶心臓血管研究所付属病院運動療法室

ページ範囲:P.1400 - P.1401

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 はじめに

 「心臓リハビリテーション」は,不幸にして,狭心症,急性心筋梗塞,弁膜症などにより,闘病生活を余儀なくされた方が,肉体的および精神的に,より質の高い生活を送ること,すなわち日常生活および社会生活を,可能な限り健康時と同様に送ることを目的として行われる治療の1つで,以下の4項目から構成されています.

 これらのなかでも,運動療法は中核となる治療法です.

 1)病気についての理解

 「どういう病気なのか?」,「なぜ病気になったのか?」,「再発を防ぐためにはどうしたらよいのか?」といった,病気の原因,病気の状態,治療方針(手術,処置,服薬などの意味,必要性)について理解を深めていただくことです.

 2)運動療法

 心肺運動負荷試験の結果に基づき,心臓および全身に無理な負担をかけずに,運動による効果を最大限に得るための運動強度を設定します.この適切な運動処方に沿った運動療法です.

 3)栄養指導

 糖尿病,高脂血症,高尿酸血,高血圧,心不全など,病気の改善および予防に,食事の管理は大変重要です.自分の身を守るために,栄養についての知識を身につけていただくための,管理栄養士による指導です.

 4)心理療法

 病気にかかったことによる不安,社会復帰に対するあせり,苛立ちなどの精神的不安を個別のカウンセリングにより解決する心理療法です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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