icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻13号

2003年12月発行

文献概要

トピックス

婦人科悪性腫瘍における自己血輸血の有用性

著者: 木村英三12

所属機関: 1東京慈恵会医科大学 2東京慈恵会医科大学附属第三病院産婦人科

ページ範囲:P.1422 - P.1424

文献購入ページに移動
 はじめに

 婦人科悪性腫瘍としては子宮頸癌,子宮体癌,卵巣癌などが代表的な疾患である.近年,ウイルスなどに対するスクリーニングの精度の向上,放射線照射などにより同種血輸血の安全性は高まってきているが,輸血感染症やGVHD(graft-versus-host disease,移植片対宿主病)などの副作用を全くなくすには至っていない.婦人科領域でも,上記疾患の手術において輸血を余儀なくされる場合も多く,術前の正確なインフォームドコンセントに基づいて自己血輸血を希望する患者が増加している.しかし,一般に女性の悪性腫瘍患者は貧血を伴っている場合も多く,貯血に不適当な場合も少なくない.

 本稿では,主に術前貯血式自己血輸血の有用性と問題点を同種血輸血と比較した生存率,術後免疫能の面も含めて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら