icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻2号

2003年02月発行

文献概要

オピニオン

臨床検査技師の職域の拡大

著者: 朝山均1

所属機関: 1市立岸和田市民病院医療技術局中央検査部

ページ範囲:P.96 - P.96

文献購入ページに移動
はじめに

 2002年4月,「平成大不況」といわれるがごとく,史上初の診療報酬マイナス改定が実施され,医療界はまさに,未曾有の変革期を迎えている.臨床検査を取り巻く環境もまたしかりである.

 20世紀後半の50年足らずで医療・医学が,科学および技術の急激な進歩により大きく変貌をとげた.臨床検査においても自動分析機器などの普及により多検体,多項目の処理を可能にし,診断・治療に貢献してきたことは論を待たないであろう.しかし,このことが国民皆保険制度,検査出来高払いに伴う医療機関へのアクセスフリー(利便性)を招き医療費増大の一因になったことも事実である.これらを踏まえて政府行政機関は,「聖域なき構造改革」,「規制緩和」のもと「医療費抑制」という大義名分を掲げ,医療機関の存在価値をも含めた在りかたを問うてきた.このような中で検査部そして臨床検査技師も「勝ち残るための策」が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?