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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻2号

2003年02月発行

文献概要

技術講座 微生物

肺炎球菌のスライド凝集法による型別法

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順天堂大学附属順天堂医院臨床検査部

ページ範囲:P.97 - P.102

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新しい知見

 肺炎球菌の型別は,本菌種の疫学調査や肺炎球菌ワクチンの有効性を推測するのに不可欠である.肺炎球菌は莢膜抗原の特異性により現在,84の菌型に型別される.型別は以前から莢膜膨化試験が用いられてきた.この方法は被検菌と抗血清とをスライドガラス上で混合し,カバーガラスをかけて1,000倍で鏡検して莢膜膨化を確認する,非常に面倒で時間のかかる方法である.この度,わが国でスライド凝集反応を用いた型別法の血清が市販されるに至った.スライド凝集反応は肉眼で観察でき,簡単に実施できることから,今後,国際的に普及してゆくことが予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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