icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻2号

2003年02月発行

文献概要

検査じょうほう室 生理:システム化の波に乗ってゆこう

生理機能検査におけるペーパーレス化

著者: 五味ヒサ子1 矢澤直行1

所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院臨床検査部

ページ範囲:P.140 - P.142

文献購入ページに移動
 暗中模索

 「横浜市の港北ニュータウンに二十一世紀をリードする新病院を造る,そのために電子カルテシステムを導入して病院内のすべての業務をペーパーレスで行います.」そんな計画を具体的に聞いた1998年当初,生理機能検査に関してはオーダリングが進められていたものの,全項目について検査オーダから報告までをペーパーレスで行うなど,どこの施設でも行われていませんでした.苦悩の準備段階を経て,昭和大学横浜市北部病院は2001年4月に無事開院し,2年目を迎えることができました.ここでこれまでを振り返って,不安いっぱいの手探りで始めた準備段階から,実際に運用されている現在に至るまでの経過を紹介します.

 準備期間

 1. 病院の仕組みって

 開院の1年半前から,医療情報部主導で生理機能検査システムのワーキンググループを作り,毎週検討会を行いました.メンバーはわれわれ臨床検査技師のほか,医師,看護師,事務職員,システムエンジニア(以下SE)で構成されました.検査が依頼されてから報告されるまで,そして,会計情報の流れなどシステム化をすることによって滞りのない一連の流れを作らなければなりません.緊急時,診察前検査の報告タイミング,医師が判読する場所やタイミングなど,ひとつひとつの検査結果がどのように利用されているか改めて認識することになりました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら