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病気のはなし
皮膚筋炎と多発性筋炎
著者: 加治賢三1 五十嵐敦之1
所属機関: 1NTT東日本関東病院皮膚科
ページ範囲:P.220 - P.226
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多発性筋炎(polymyositis;PM)は骨格筋を主体とする全身性の炎症性筋疾患であり,これに特徴的な皮膚症状を伴ったものが皮膚筋炎(dermatomyositis;DM)である.原因については解明されていないが,筋炎特異的自己抗体など認められることから自己免疫的機序が考えられている.筋,皮膚の症状以外にも間質性肺炎,内臓悪性腫瘍なども合併し,その中でも間質性肺炎は難治性病態の1つで治療に苦渋することも多々経験される.
本稿ではPM/DMの一般的な総論とともに間質性肺炎などに関するKL-6,SP-Dなどの新しい血清マーカーについて若干の説明を加えて説明する.
多発性筋炎(polymyositis;PM)は骨格筋を主体とする全身性の炎症性筋疾患であり,これに特徴的な皮膚症状を伴ったものが皮膚筋炎(dermatomyositis;DM)である.原因については解明されていないが,筋炎特異的自己抗体など認められることから自己免疫的機序が考えられている.筋,皮膚の症状以外にも間質性肺炎,内臓悪性腫瘍なども合併し,その中でも間質性肺炎は難治性病態の1つで治療に苦渋することも多々経験される.
本稿ではPM/DMの一般的な総論とともに間質性肺炎などに関するKL-6,SP-Dなどの新しい血清マーカーについて若干の説明を加えて説明する.
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