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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻3号

2003年03月発行

文献概要

技術講座 生化学

small dense LDL測定法とその意義

著者: 塚本秀子1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.237 - P.241

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新しい知見

 リポ蛋白中のLDL(low density lipoprotein,低密度リポ蛋白質)は多様性があり,その密度(比重)は,広義には 1.006~1.063 g/ml,粒子サイズは22~28 nmに分布している.このLDLは動脈硬化症との関連が強いため,従来から量的にも問題とされてきた.近年このLDLのなかでも,粒子サイズの小さいかつ比重が大きい小粒子・高密度small dense LDL(sdLDL)の存在が特に動脈硬化との関連で注目されている.すなわちLDLと動脈硬化との関連については量的なものから質的なものへと変化してきた.このsdLDLの存在は冠状動脈疾患の相対的危険度が,有さない人の3倍になることがKraussらにより示された.

 ここではsdLDLの簡便かつ確実な測定法について紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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