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Laboratory Practice 血液:骨髄塗抹標本の見かた
FAB分類 [2]MDSに見られる形態異常―2)赤芽球系の異常
著者: 清水長子1
所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.248 - P.251
文献購入ページに移動はじめに
骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome;MDS)は,造血幹細胞を源に発するクローン性疾患で,無効造血と血球形態異常を特徴とする疾患である.
無効造血とは,造血細胞が骨髄中で正常な成熟過程を経る以前に破壊されてしまう状態であり,汎血球減少と多彩な形態学的異形成(dysplastic change)を特徴とする.血球3系統に量的,質的異常を来しMDSの診断の大きな根拠となる.表1にMDSの病型分類を示す.本稿では赤芽球系の異常について症例を交えて解説したい.
骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome;MDS)は,造血幹細胞を源に発するクローン性疾患で,無効造血と血球形態異常を特徴とする疾患である.
無効造血とは,造血細胞が骨髄中で正常な成熟過程を経る以前に破壊されてしまう状態であり,汎血球減少と多彩な形態学的異形成(dysplastic change)を特徴とする.血球3系統に量的,質的異常を来しMDSの診断の大きな根拠となる.表1にMDSの病型分類を示す.本稿では赤芽球系の異常について症例を交えて解説したい.
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