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書評
―日本臨床薬理学会認定 CRCのための研修ガイドライン準拠―CRCテキストブック フリーアクセス
著者: 岩井富美恵1
所属機関: 1岡山大学医学部附属病院中央検査部
ページ範囲:P.294 - P.294
文献購入ページに移動CRCはclinical research coordinatorの略語である.CRCが特に治験を支援して働く場合は,治験コーディネーターと称されている.CRCは依頼者,治験責任(分担)医師,薬ボランティアの間に入って治験の円滑なる実施をサポートする必要から生まれた職種である.実際に治験を実施するうえでの問題点は,多岐にわたっており,CRCの質が治験の質を決定するとまでいわれている.CRCは現在のところ国家資格でもなんでもない.だれでもなることができる.機会さえあれば.各医療機関でのCRCの雇用形態は一様ではない.CRCとしては,主に薬剤師,看護師,臨床検査技師が業務にかかわっているが専門職種に限定されているわけではない.日本病院薬剤師会や日本看護協会では既に数年前より,独自のCRCの養成研修会を重ねており,文部科学省,厚生労働省もCRCの養成研修会を開催してきている.日本臨床衛生検査技師会でも2002年6月に第1回の研修会が開かれた.CRCとして現在治験業務に従事している人はなんらかの研修会を受講しており,他施設の治験業務の見学などで自己研に励んでいる.
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