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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻4号

2003年04月発行

文献概要

病気のはなし

トキソプラズマ症

著者: 牧岡朝夫1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学熱海医学講座

ページ範囲:P.302 - P.305

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新しい知見

 寄生原虫トキソプラズマによる感染は不顕性感染が多いが,時に先天性感染により中枢神経系の重篤な症状を呈する.後天性感染ではリンパ節炎と網脈絡膜炎とが代表的な症状である.近年,AIDS(acquired immunodeficiency syndrome,後天性免疫不全症候群)に合併して脳炎を起こす日和見感染症として注目され,WHOにより再興感染症の指定を受けている.虫体の検出は困難な場合が多く,抗体検出のための血清反応の実施が必須である.今後,増加が予想される免疫抑制療法を伴う臓器移植などの免疫不全状態を来す場合に注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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