文献詳細
文献概要
私の必要な検査/要らない検査
内分泌検査 1.甲状腺・副甲状腺機能検査―検査医の立場から
著者: 家入蒼生夫1 沼部敦司1
所属機関: 1獨協医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.348 - P.353
文献購入ページに移動甲状腺は,頸部で体表近く位置するので形状の変化を容易に認知でき,またその産生するホルモンがヨウ素(I)という特異な元素を持ち放射性ヨード(131I,125I,123Iなど)によるホルモンの動態追跡が容易であったので,内分泌学研究者にとり蠱惑的な存在となり,甲状腺学の発展を促進させた.
甲状腺の検査を理解するには,甲状腺ホルモンの合成・分泌・代謝過程および調節機構などの理解が必要である1)が,ここでは触れない.表1に甲状腺に関する検査を目的ごとに分類し,その基準値を示し,要・不要を述べる.
掲載誌情報