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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻5号

2003年05月発行

文献概要

技術講座 免疫

クリオグロブリンの測定

著者: 岡崎登志夫12 長井辰男12

所属機関: 1北里大学医療衛生学部血液情報解析学教室 2北里大学大学院医療系研究科法科学教室

ページ範囲:P.403 - P.406

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新しい知見

 1990年代初頭,クリオグロブリン血症がC型肝炎に合併することが報告されて以来,クリオグロブリン測定が再び注目されるようになった.しかし,C型肝炎合併クリオグロブリンは少量で,従来の冷却沈殿法では見逃しやすく,同定のための精製も困難であった.冷却ゲル内拡散法は,クリオグロブリン凝集塊を寒天ゲル内に沈降リングとして捕獲できるため,視覚的にとらえやすい.また,精製も比較的容易で確実に実施でき,構成成分解析に有効である.今後,C型肝炎合併クリオグロブリンの構成成分を明らかにし,生成メカニズムを解明するために威力を発揮するものと期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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