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技術講座 免疫
クリオグロブリンの測定
著者: 岡崎登志夫12 長井辰男12
所属機関: 1北里大学医療衛生学部血液情報解析学教室 2北里大学大学院医療系研究科法科学教室
ページ範囲:P.403 - P.406
文献購入ページに移動1990年代初頭,クリオグロブリン血症がC型肝炎に合併することが報告されて以来,クリオグロブリン測定が再び注目されるようになった.しかし,C型肝炎合併クリオグロブリンは少量で,従来の冷却沈殿法では見逃しやすく,同定のための精製も困難であった.冷却ゲル内拡散法は,クリオグロブリン凝集塊を寒天ゲル内に沈降リングとして捕獲できるため,視覚的にとらえやすい.また,精製も比較的容易で確実に実施でき,構成成分解析に有効である.今後,C型肝炎合併クリオグロブリンの構成成分を明らかにし,生成メカニズムを解明するために威力を発揮するものと期待される.
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