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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻5号

2003年05月発行

文献概要

技術講座 一般

尿沈渣に必要な不明物質の鑑別法

著者: 坂牛省二1

所属機関: 1平内町国民健康保険平内中央病院臨床検査室

ページ範囲:P.409 - P.415

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新しい知見

 無晶性塩類(リン酸塩,尿酸塩)やシュウ酸カルシウム結晶および薬物結晶を封入した塩類・結晶円柱の尿沈への出現は,尿細管腔内での結晶化や尿細管腔の閉塞が考えられ,尿細管障害の1つの指標となる.また,腎尿路の結石症との関連においても重要な沈成分である.JCCLS尿沈検査法1)(GP1-P3)ではそのほかの円柱に分類されているが判別にも特殊な方法を必要とせず積極的に報告されるべきである.塩類・結晶円柱は,時に幅の広い円柱となって尿細管腔を拡張させ,円柱の内外に線維状や円形・類円形の特殊型尿細管上皮細胞を伴うことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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