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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻5号

2003年05月発行

文献概要

Laboratory Practice 血液:骨髄塗抹標本の見かた

FAB分類 [3]急性リンパ性白血病(L1~L3)

著者: 清水長子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.416 - P.419

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はじめに

 急性白血病は,血液細胞の腫瘍であり骨髄中で腫瘍性に増殖する疾患である.

 大きく急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia;ALL)と急性骨髄性白血病(acute myelocytic leukemia;AML)の2群に分けることができ,ALLは未熟なリンパ球系芽球の腫瘍性増殖を来す疾患である.

 FAB(French American British)分類1) ではALLとAMLの区別は,芽球のペルオキシダーゼ反応で区別されペルオキシダーゼ反応陽性芽球が3%未満のものをALLとする.しかし,一部のAMLのうちでペルオキシダーゼ反応陰性の疾患もあるためALLの確定診断には,芽球の表面形質2,3) での確認が必要である.

 ALLは塗抹標本の形態特徴によりL1~L3の3型に分類される.1981年に一致率の向上のためにscoring systemが加えられた4)

 表1に細胞の特徴を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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