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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻5号

2003年05月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

アルシアングリーン3BXを用いた尿沈渣染色液

著者: 松岡優1 岡田茂治2

所属機関: 1埼玉医科大学附属病院中央検査部 2埼玉県立循環器・呼吸器病センター検査技術部

ページ範囲:P.425 - P.425

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 尿沈鏡検において,欠かせないものの1つにステルンハイマー染色(Sternheimer stain)液1)(S染色液)が挙げられる.通常無染色標本で観察している諸氏も,沈成分の判定に苦慮したときなど迷わずS染色液で染色していることと思われる.

 S染色液は青色色素に2%のアルシアンブルー水溶液(特にアルシアンブルー 8GXが色素溶解性や染色性がよいといわれている2)),赤色色素に1.5%ピロニンB水溶液が用いられている.しかし,近年,一部メーカーでアルシアンブルー 8GXの色素が販売終了となり,在庫色素の値段が高騰し,手に入りにくい状況となった.それに伴い,自施設で作製している施設は,自家調整S染色液を作製することが困難となった.また,日本国内で一番使われていると思われるメーカーが尿染色液の販売を中止する事態となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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