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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻5号

2003年05月発行

検査じょうほう室 微生物:ステップアップにいかす微生物の知識

アルコール系殺菌消毒剤によるウイルス不活化対策

著者: 山崎謙治1

所属機関: 1大阪府立公衆衛生研究所感染症部

ページ範囲:P.430 - P.431

文献概要

はじめに

 微生物を除去したいときに思い浮かぶ言葉として,滅菌,消毒,(除菌)洗浄などがあるが,これらはどのように異なるのであろうか.滅菌とはすべての微生物を殺滅するか,完全に除去して無菌状態にすることであり,オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器),ガンマ線,エチレンオキサイドガスおよび濾過フィルターなどが用いられる.消毒とは人体に有害な微生物(病原微生物)をなくすか,菌量を少なくすることをいい,消毒したい対象物によってその方法は異なり,煮沸,紫外線照射あるいは殺菌剤による消毒などがある.また洗浄とは洗い清めることであり,傷のない健康な皮膚に接触するような,あるいはヒトの手に接触しないような器具,器械などが対象となる.実際,水道水で流すだけでも意外に大きな微生物除去効果があるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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