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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻5号

2003年05月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

尿沈渣成績の記載法

著者: 油野友二1

所属機関: 1金沢赤十字病院検査部

ページ範囲:P.447 - P.448

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Q 尿沈渣成績の記載法

「尿沈検査法2000」の血球・上皮細胞の記載法で,1個未満/HPF(JCCLS法)とは0個から数視野に1個という意味なのでしょうか.また,それは常に報告書に記載するべきなのでしょうか.記載し,報告するべきであるのは,どの細胞についてでしょうか.卵円形脂肪体,ウイルス感染細胞,異型細胞なども概数表記すべきなのでしょうか.(岡山県津山市 H. I. 生)


A 尿沈中に認められる成分としては,ご承知のように血球類,上皮細胞類,円柱類,微生物・寄生虫類,結晶類,その他に分類される.それらが尿中にどのようにして出現するかという視点で考えると

 ( 1 ) 生理的剝離

 いわゆる新陳代謝による老朽化した細胞が剝離して落下してくると考えられるもの.主に尿細管上皮細胞,移行上皮細胞,扁平上皮細胞など上皮細胞類と新陳代謝による老朽化とは異なるが一定量の血球類も排出されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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