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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻5号

2003年05月発行

文献概要

今月の表紙

間質性肺炎(interstitial pneumonia;IP)

著者: 尾関貴子1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院臨床検査部

ページ範囲:P.459 - P.459

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 【解説】 57 歳,女性.全身性硬化症に伴う間質性肺炎(interstitial pneumonia;IP)の呼吸機能検査値(図1,表)および胸部X線像(図2),CT像(図3-a,b)である.VC(vital capacity,肺活量)低下,DLCO(diffusing capacity,肺拡散能力)低下を認め,両側肺尖部における胸膜肥厚と,全肺野における胸膜直下に淡いすりガラス状陰影を伴う線状網状陰影を認め,特に両下肺野は蜂窩肺を呈している.

 間質性肺炎とは

 呼吸困難および乾性咳を主訴とし,呼吸機能上拘束性障害・肺拡散障害,胸部X線像上両側肺野にびまん性の陰影を呈する疾患で,組織学的には進行性の線維化を生じる疾患である.線維化が進み,蜂窩肺となったものが肺線維症である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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