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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻6号

2003年06月発行

文献概要

技術講座 免疫

抗ENA抗体の測定法

著者: 酒井寛1

所属機関: 1国立療養所和歌山病院研究検査科

ページ範囲:P.495 - P.499

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新しい知見

 抗ENA抗体は非ヒストン核蛋白質群に対する抗体で,種および臓器特異性を持たず,特異性の異なる種々の抗体群が知られており,特定の疾患あるいは臨床症状との間に関連性があり,病型分類や予後の推定などの点から診断の補助として利用されている.従来,二重免疫拡散法で測定されていたが,遺伝子工学の進歩により自己抗原の入手が可能となりELISA法(enzyme linked immunosorbe assay,酵素免疫吸着測定法)が普及している.自己抗体の産生機序は未だ不明な点が多いが,自己抗原に対するT細胞の反応するエピトープおよびV領域遺伝子の解析が将来の課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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