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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻6号

2003年06月発行

文献概要

私の必要な検査/要らない検査

膵機能検査―検査医の立場から

著者: 三宅一德1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.523 - P.526

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 はじめに

 膵は多様な外分泌消化酵素や内分泌ホルモンを持ち,その測定は膵疾患の指標として期待され,多くの臨床検査が開発されてきた.別項で取り扱われている腫瘍マーカーや内分泌検査を除くと,現在日常検査として実施される膵疾患関連検査は10項目程度であるが,近年これにほぼ匹敵する数の新しい膵特異的検査の臨床的有用性が報告されている.

 文献的なものを含め,主要な膵疾患検査項目を表に示した.これらの検査項目は病態診断上の意義が類似する項目が多く,適切な医学的根拠に基づいて整理,選択する必要がある.特に,検査室の立場からみると,膵疾患スクリーニング検査には多くの問題点が指摘できる1,2).ここでは,非侵襲的なスクリーニング検査を中心として,測定技術上の問題を含め,検査室の立場から各検査の必要性について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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