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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻6号

2003年06月発行

文献概要

臨床検査フロンティア 検査技術を生かせる新しい職種

体外受精コーディネーター

著者: 縄公美1

所属機関: 1小野産婦人科宝生不妊センター

ページ範囲:P.532 - P.533

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 はじめに

 不妊治療を受ける,または受けようと思っている方々は多かれ少なかれ疑問や不安を抱えています.その疑問や不安は治療のことだけではなく自分自身のこと(夫,両親,親戚,仕事,ご近所,社会,自分の未来像など)であることが多いように思います.ほかの疾患でもそうであるが,不妊治療も“ゴールの見えないマラソンである”とよく喩えられます.ゴールが見えないということはそれだけ不安な要素が多いということ.また治療を続けるうちに患者さんは幾度となく岐路に立たされることがあります.そういう不安に押し潰されそうになったときや判断に迷ったときに相談できる存在の1つが不妊カウンセラー(体外受精コーディネーター)なのです.私はエンブリオロジストですからラボにいることが多く,看護師に比べ患者さん本人と接することは少ないのですが,直接あるいは電話で精子の状態や卵子の発育を伝える際に事務的な対応ではなく心の通った対応をしていきたいと考えカウンセラーの資格を取得しました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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