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輸血検査の標準化
著者: 川島博信1
所属機関: 1福岡大学病院臨床検査部
ページ範囲:P.538 - P.540
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安全な輸血を行うためには,まず検査技師が24時間体制で,輸血検査を正確に,また確実に実施することが不可欠である.近年検査技師による24時間検査体制が急速に整いつつあるが,まだ多くの施設で,特に夜間に他の医療従事者(ほとんどが医師と思われる)が検査を行っているのが実態であろう.一方,検査技師であれば,安全かと問われると,夜間はほとんどの施設で輸血検査の経験の乏しい技師が,対応せざるをえない状況である.したがって,輸血医療事故,特に重篤な結果をもたらすABO型不適合輸血を防止するために,早急な輸血検査の標準化が望まれる.
2002年度の第31回福岡県医師会精度管理調査と同年の九州臨床検査精度管理研究会の成績を中心として,輸血検査の現状と標準化の必要性について解説する.
安全な輸血を行うためには,まず検査技師が24時間体制で,輸血検査を正確に,また確実に実施することが不可欠である.近年検査技師による24時間検査体制が急速に整いつつあるが,まだ多くの施設で,特に夜間に他の医療従事者(ほとんどが医師と思われる)が検査を行っているのが実態であろう.一方,検査技師であれば,安全かと問われると,夜間はほとんどの施設で輸血検査の経験の乏しい技師が,対応せざるをえない状況である.したがって,輸血医療事故,特に重篤な結果をもたらすABO型不適合輸血を防止するために,早急な輸血検査の標準化が望まれる.
2002年度の第31回福岡県医師会精度管理調査と同年の九州臨床検査精度管理研究会の成績を中心として,輸血検査の現状と標準化の必要性について解説する.
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