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文献概要
技術講座 輸血
不規則抗体と交差適合試験
著者: 曽根伸治1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院輸血部
ページ範囲:P.597 - P.603
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輸血を受ける患者は,不適合輸血の防止および安全な輸血を受けるために,まずABO,Rh0(D)血液型検査および不規則抗体スクリーニング検査を実施し,不規則抗体が存在しない場合は,輸血直前にABO,Rh0(D)が同型の輸血用血液と交差適合試験を実施して,適合の血液のみ輸血を実施する.不規則抗体スクリーニング検査が陽性の場合は,抗体同定検査および患者の対応抗原の検査を実施し,対応抗原陰性の血液を用いて交差適合試験を実施し適合の血液のみ輸血を実施する.また,妊婦では,不規則抗体の有無を確認することで新生児溶血性疾患の予知と対策が可能となる.
最近では,コンピュータシステムを用いて,患者と供給する血液の適合性を確認するコンピュータクロスマッチも普及してきている.これは検査業務の省力化や人的過誤を防止するために有力である.また,不規則抗体や輸血歴の長期保管や検索にも有効である.
輸血を受ける患者は,不適合輸血の防止および安全な輸血を受けるために,まずABO,Rh0(D)血液型検査および不規則抗体スクリーニング検査を実施し,不規則抗体が存在しない場合は,輸血直前にABO,Rh0(D)が同型の輸血用血液と交差適合試験を実施して,適合の血液のみ輸血を実施する.不規則抗体スクリーニング検査が陽性の場合は,抗体同定検査および患者の対応抗原の検査を実施し,対応抗原陰性の血液を用いて交差適合試験を実施し適合の血液のみ輸血を実施する.また,妊婦では,不規則抗体の有無を確認することで新生児溶血性疾患の予知と対策が可能となる.
最近では,コンピュータシステムを用いて,患者と供給する血液の適合性を確認するコンピュータクロスマッチも普及してきている.これは検査業務の省力化や人的過誤を防止するために有力である.また,不規則抗体や輸血歴の長期保管や検索にも有効である.
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