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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻7号

2003年07月発行

文献概要

技術講座 病理

薄切の基本と薄切に起因するアーティファクト

著者: 梅宮敏文1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院腫瘍病理学

ページ範囲:P.605 - P.609

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新しい知見

 1860年Klebs, T.A.E. によるパラフィン包埋法の開発や1870年His, W. によるミクロトームの発明など,19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて,今日の病理組織標本作製の基礎的技術は完成した.それから130年以上,さまざまなミクロトームが考案され実際に使用されている.日本ではユング型滑走式ミクロトームが主流であり,現在使用しているミクロトームの基本構造は,原形のものとはさほど変わりのないものである.

 最近,このユング型滑走式ミクロトームの滑走装置にボールベアリングを使ったミクロトームが普及しつつある.軽く動くボールベアリングの使用は革命的であり,ミクロトームのメンテナンス,薄切による疲労を軽減するものとなるだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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