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当検査部の現状について―DPC導入を予測した検査部の対応
著者: 村上澄子1
所属機関: 1大阪医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.686 - P.686
文献購入ページに移動 特定機能病院などの急性期入院医療の包括払い制度(診断群分類,DPC:diagnosis procedure combination)が,2003年4月から施行されることになった.当院ではDPC導入のための委員会が発足し,クリニカルパス委員会も今まで以上に活発化してきた.DPCの運用体制の整備がなされていく過程において検査部門では,専門医と相談をしながら適正な検査の実施と,患者様に納得してもらえる検査データを提供できるよう努力している.
今までの検査部は,収益部門であったがDPC導入後は,今以上に経費の節減を求められる部門になることは確実である.そこでわれわれの検査部が病院あるいは患者様のために実施すべきことは何かを考慮した.まず①各検査項目別の原価計算を行い,各疾患別の検査経費の算出,②クリニカルパス作成に自主的に参画し,在院日数短縮のために検査結果の迅速な返却,③疾患あるいは臨床症状からみた検査の在りかた,各検査の知識および技術の向上,④DPCを考慮したオーダリングシステムの設定,⑤合理化による経費削減,⑥検査部技師の業務拡大,⑦関連病院と検査データの共有化を図る,などのことが考えられる.
今までの検査部は,収益部門であったがDPC導入後は,今以上に経費の節減を求められる部門になることは確実である.そこでわれわれの検査部が病院あるいは患者様のために実施すべきことは何かを考慮した.まず①各検査項目別の原価計算を行い,各疾患別の検査経費の算出,②クリニカルパス作成に自主的に参画し,在院日数短縮のために検査結果の迅速な返却,③疾患あるいは臨床症状からみた検査の在りかた,各検査の知識および技術の向上,④DPCを考慮したオーダリングシステムの設定,⑤合理化による経費削減,⑥検査部技師の業務拡大,⑦関連病院と検査データの共有化を図る,などのことが考えられる.
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