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特別寄稿
傍目八目技師国試
著者: 高木康1
所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理学
ページ範囲:P.707 - P.707
文献購入ページに移動次に問題が多少難しい点が挙げられる.前記の改善報告書でも出題内容に触れ,知識の想起型問題(taxonomy I)から適切な情報を獲得する能力を評価する解釈型の問題(taxonomy II)や適切に分析する能力といった応用力を評価する問題解決型の問題(taxonomy III)への移行・充実を提言している.解釈型や問題解決型の問題が増加して“難しい”印象となるなら構わないが,今回は,深い想起知識の問題が出題されている.“教科書”に記載されているという理由だけで,教科書でも文字サイズを小さくしている“重箱の隅をつつく”内容の問題が出題されている.Aタイプの問題では同等な内容の選択肢を5つ作成しなければならず,難解な選択肢が“混入”することは致しかたないことかもしれないが,一度国家試験に出題されると“Gold Standard”になり,教育現場での混乱も起こしかねない.
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