icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻8号

2003年08月発行

文献概要

私の必要な検査/要らない検査

免疫血清検査―臨床医の立場から

著者: 佐々木毅1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科医科学専攻免疫血液病制御学分野

ページ範囲:P.739 - P.742

文献購入ページに移動
 少なくとも保険適用とされる検査では意義のない検査はないはずである.もっとも,ある検査というものはその情報が適切に病態を反映する場合には必要な検査であり,それ以外の局面では要らない検査となる.ここで,要らない検査というのは,実は本人がその検査の有用性をあまり認識していないことに起因する可能性もあることに留意すべきであろう〔例えばSAA(serum amyloid A protein,血清アミロイドA蛋白質)検査を初めに紹介されたときには,既にCRP(C reactive protein,C反応性蛋白質),赤沈値が広く用いられており,SAAは要らない検査のように思えた.それが貴重な検査と位置付けられてくるようになったのはその後の知見の集積による〕.したがって要らない検査と断定することは例外を除き難しいと思われる.

 本稿ではこのような要らない検査については,不適切な検査適応の場合が中心に取り上げられることとなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら