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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻8号

2003年08月発行

文献概要

トピックス

アディポネクチン

著者: 田中幸代1 木原進士1 船橋徹1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科分子制御内科学

ページ範囲:P.763 - P.766

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はじめに

 現在,わが国における過栄養・運動不足などの生活習慣の変化は体脂肪の過剰蓄積を招き,肥満に伴うさまざまな疾病の引き金になっている.近年,脂肪組織が単なるエネルギー貯蔵臓器ではなく,多彩な生理活性物質を分泌する臓器であることも明らかになってきた.また,アディポネクチンはレプチンと並んで脂肪組織に特異的に発現する血漿蛋白である.近年,アディポネクチンの糖尿病,動脈硬化における重要性が次々と明らかになっており1~3),現在臨床治験が進行中である.本分子の解析を目的に,リコンビナント蛋白と抗体を作製し,ヒトアディポネクチンを精度よく測定可能なELISAキットを開発した.本稿ではアディポネクチン測定の意義とその方法について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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